悲惨な沖縄戦を語り継ぐ、ひめゆり学徒隊の体験
7月31日、さいたま市内で、沖縄戦の「ひめゆり学徒隊」の数少ない生存者のひとり与那覇(よなは)百子さんをゲストに、長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」の自主上映会が゛開催されました。上映は、31日の午前、午後、夕方の三回。私は職場OBご夫妻や同僚らと、午前の部で観賞。会場の500席は満席、一部座れない方もいるほどの盛況ぶり
。前日の30日には、県内O高校の沖縄修学旅行事前学習として、三百余名の生徒を対象に特別上映したとのこと。
上映会に先立ち、実行委員会(各民主団体で構成)を代表して、谷川宏さん(生協OB九条の会・埼玉代表世話人)が力強くあいさつ。司会は、金子みすゞの生涯を描いたひとり芝居「空のかあさま」をライフワークとする谷英美(たに えみ)さん。 (画像は、左・司会の谷さん 右・代表あいさつの谷川さん←ちなみに谷川さんは約110枚の前売り券を普及されました![]()
)。
【長く沈黙を保ってきた「ひめゆり学徒」】 第二次世界大戦末期、沖縄では住民を巻き込んだ地上戦が展開されました。15~19歳の女学生たちも戦場動員され、献身的な看護活動の末、多くがなくなりました。「ひめゆり学徒隊」です。あまりにむごい体験をへて生きのびた生徒たちの多くは、戦後、長く沈黙を保ってきました。【13年の時をかけ、生存した女生徒22名の言葉を丹念に紡いだ作品】 繰り返し映画やテレビ、舞台で取り上げられ、「聖なる人々、殉国美談、反戦の語り部---」さまざまなイメージが「ひめゆり」につきまとっています。-------(l略)、と<監督 柴田昌平氏>は語っています。たしかに、この映画は、生存者22名の悲惨な体験談と、米軍撮影の沖縄戦の実写フィルムを、たんたんと収録したもので、決して気負わず、鑑賞者自らが自問自答して、自ら答えを導き出すよう問題提起されたものと、私は理解しました。
映画終了後、「ひめゆり」に出演された、与那覇百子さん(80歳、埼玉県桶川市在住)が登場。
与那覇さんは、沖縄県首里に生まれ、沖縄女子師範学校に入学、ひめゆり学徒隊として陸軍病院に勤務、そこで凄惨な沖縄戦に遭遇。時には声を詰まらせながら、とても80歳とは思えない迫力で、息を継ぐ暇も惜しむように、熱く語られました。戦争の悲惨さ、沖縄戦の悲劇を繰り返させないよう、後世に語り継ぐ大切さを訴えられました。とくに、上陸した米軍に追い詰められた与那覇さんを含む8名のひめゆり学徒隊がガマ(横穴洞穴の壕)に逃げ込んだところ、すでに日本兵3名がおり、学徒隊のリーダーが「手榴弾で一緒に死なせて」と懇願し、日本兵は一旦それを受け入れたものの、米軍がガマの入口に迫っていることを察知し、学徒隊を無理やり追い出し(米軍の保護下に移し)、自らは手榴弾で爆死したとのこと。沖縄線における数少ない事例のことつかも知れませんが、兵隊も戦争の被害者、学徒隊を生き延びさせた行動に、心の安らぎを覚えました。(与那覇百子さんの体験記は「ひめゆりたちの沖縄戦」にまとめられています) (画像は、体験を語る与那覇さん、今回はいずれも画像処理加工をせずに掲載させていただいています。いずれの画像も画像上でクリックすると拡大画像になります )
「ひめゆり学徒隊」の生存者の皆さんは、ほぼ全員80歳代になられます。大江健三郎さんの著書「沖縄ノート」の「集団自決」を巡る裁判で、直接間接を問わず、民間人の集団自決には日本軍の関与があったとの判決が出されました。沖縄戦の悲惨な出来事を風化させてはいけません。与那覇さんたちの次の世代の私たちが、戦争をさせない社会をつくりあげなければなりません、戦争、原爆の悲惨さを語り継がなければなりません。
(追伸)本日8月2日、映画「ひめゆり」上映実行委員会から連絡が入りました。「参加目標1000名に対して1600名の方に観賞していただいた。大成功だった。多くの方から好意的な感想をいただいた」と。昨日8月1日、福田改造内閣が発足した。国民の生活を大切にし、戦争大好きのアメリカにベッタリ追随しないよう、私たちが監視することが大切だと思います。
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コメント
沖縄のひめゆり学徒隊のことは本や映画にもなり、有名だと思いますが、私自身成人してからは、あまりじっくりと読んだり見たりしたことはありません。
興味がないわけではなく、感情移入をしたくないからです。たぶん怖いので、目をそらしているのだと思います。
実際に大変なご経験をされた方のお話を聴講するのは、とても貴重な体験であり、これからの時代を担うものにとって必要なことだと思いますが、自分自身ではなかなか実践できないのが現状です。
だから、間接的にでも、かっちゃんさんのブログを読み、普段避けていることにちょっとだけでも触れることができたかなと思っています。
投稿: ゆきち | 2008年8月 1日 (金) 08時31分